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<トップライン>

これは戦争映画ではなく、愛の物語。

日中問題を扱う映画ではなく、日本と中国の人々が力を結集した世間の人々への平和のメッセージ。

描かれた人々の行き方は、過去を癒やしつつ、その熱きメッセージは現代、そして未来に向けられている。

1945年夏、長い間続いた戦争が終わった。中国大陸には多くの日本人開拓団(32万人)が移り住んでいた。

彼らの生活、夢は敗戦とともに崩れ去った。逃避行を続ける彼らは中国の山中で生死の縁をさまよっていた。

そこには中国の農民達が暮らしていた。彼らの多くは日本軍によって大切な家族を失っていた。愛、俊介、山龍(シャンロン)、 そしてその年老いた母、彼らの間に国境を越えた友情、そして、命を懸けた愛が生まれようとしていた。

<ストーリー>

理想の教育を目指して、満州に渡った小学校教諭の俊介と保健婦の愛は、太平洋戦争の終結を迎え、多くの開拓団民と一緒に中国に置き去りにされる。結婚式の途中で爆撃に遭い、命からがら逃げてきた。
ふたりは、山龍とその母が住む農村にたどり着く。ふたりを日本人だと知った山龍は怒りをあらわにする。俊介は、とっさに愛を姉だと偽る。
「殺して恨みを晴らそう」という村人達に、山龍の母は、「私の夫は日本人兵に殺された。泣きはらした私は目が見えなくなった。日本人に恨みを一番持っている私だ。でも、このふたりは軍人じゃない。許してあげよう」と、かばう。

気を失った愛を助けたのは山龍だった。愛は悲しみを胸の奥にしまい込み、山龍と母との3人の新しい生活を始めるが、その時、愛のおなかには俊介の血を受けつぐ新しい命が宿っていた。
ある日、山龍の家が盗賊に襲われる。大怪我をさせられた山龍の母は、愛に「お腹の子が生き抜くことが何よりも大切だよ」と言い、愛に赤い布を渡す。 「私はこの服を着てこの村に嫁いできた。愛が着たら村一番の花嫁だよ」。そう言い残すと、山龍の母は息を引き取った。悲しい別れだった。 愛は、山龍の母の意図を汲み取り、墓前で初めて山龍の母の事を「お母さん」と呼んだ。
山龍は、愛への想いを胸にしまい、「お腹の子供の父親にしてほしい」と告げる。そして、愛は、中国の大地で、生まれてくる子供と共に生きる決心をする。
産まれてきた娘は、桂花と名づけられ、親子としての幸せな生活が始まる。
そして、3年の月日が流れたある日、愛と山龍と桂花の前に、思いもよらない出来事が・・・・。